祇園祭を徹底的に楽しむための前知識

祇園祭を徹底的に楽しむための前知識

祇園祭といえば、京都ですね。京都といえば歴史の深い都市、歴史が詰まっているため戦争でも攻撃されることが無いとされる安全な街でもあります。そんな京都で行われる、日本三大祭の1つともされている祇園祭。2021年はコロナウイルスの影響でメインとなる「山鉾巡行」などが行われなかったのですが、今年の夏はどうでしょうか?ある程度落ち着いていて祭りを楽しめるようになっているでしょうか?今年こそは、行われてほしいという願いを込めて、祇園祭のアレコレを記事にしてみました。

今年2022年の祇園祭の日程

まずは、今年開催されるかどうかは不明ですが、祇園祭は1ヶ月間開催されますがその中でも日によって色々と見れるものや出来ることが変わってきます。現段階での予定は下記と発表されています。詳しくは、祇園祭関係のサイトを調べてもらうとわかるかと思います。

  • ちまき販売(前祭)7月13日(水曜日)~16日(土曜日)
  • 宵山(前祭)7月14日(木曜日)~16日(土曜日)
  • 山鉾巡行(前祭)7月17日(日曜日)
  • ちまき販売(後祭)7月20日(水曜日)~23日(土曜日)
  • 宵山(後祭)7月21日(木曜日)~23日(土曜日)
  • 山鉾巡行(後祭)7月24日(日曜日)

というのが日程で、祇園祭をあまり良く知らない方からすると「?」となる感じですよね。
そもそも7月1日から1ヶ月も続くお祭りってどういうことなんだろうという方も居てると思いますので、かいつまんで簡単に説明したいと思います。

祇園祭の内容について

いわゆるTHE祇園祭と思えるような日は、17日の山鉾巡行(前祭)と24日の山鉾巡行(後祭)になります。見どころとしてピックアップされることも多いですが、歩行者天国になり屋台が並び食べ歩きを楽しめる「お祭り感」があるのは15日(金曜日)16日(土曜日)がメインとなり22日(金曜日)23日(土曜日)にもエコ屋台村というのがあり楽しめます。

1ヶ月もあるので、それ以外の日程についても概要だけ簡単に説明しますと1日から祇園祭の祈願からはじまり、山鉾巡行の巡回順をきめたり、山鉾の組み上げをしたりします。その中でも細かく色々行われますが、こういったところから楽しむのは、本格的に祇園祭が好きな方、地元の方などが多いのではないでしょうか。
ここから楽しむのは、わりとマニアックな楽しみ方となります。

山鉾曳き初め(前祭)

12日ごろから「祇園祭山鉾曳き初め(前祭)」といって、組み上がったばかりの山鉾を本番さながらに動かします。

ちまき販売(前祭)

祇園祭といえば「ちまき」という方も居てるかと思います。14日から16日の宵山期間中に山鉾町で厄除けちまきを購入できます。このちまきは、食べるちまきではありません、厄除けとして玄関に飾るのが一般的とされています。「ご利益があるように疫病神(やくびょうがみ)の進入を防ぐ」とされているため入り口(玄関など)に飾ります。

宵山(前祭)

14日〜16日まで行われる宵山(前祭)では、夕方から山鉾の駒形提灯が灯され、囃子方がある山鉾で祇園囃子が奏でられます。綾傘鉾・四条傘鉾で棒振り踊りが行われます。14日は歩行者天国や屋台は無しとされています。

15日/16日は、お昼前から夜遅くまで屋台露店が烏丸通・室町通・新町通などに立ち並びます。この屋台での食べ歩きもいいですが、お店によってはこの時しか食べられないものを売られているところもあり人気のある食べ物もあります。

ライトアップされた山鉾があり、祭囃子も聞こえる中での食べ歩きは、THEお祭りという感じでお祭りの雰囲気が好きな方はには最高1日になると思います。

山鉾巡行(前祭)

いわゆる見どころの山鉾巡行、朝9時ごろから四条烏丸を出発し、長刀鉾を先頭に23基の山鉾が四条通・河原町通・御池通を巡行します。巡行中にくじ改め・注連縄切り・辻回しが行われます。

大きな山鉾が動くところは、見る場所によっては大迫力で楽しめますし、子供と見ても楽しめるのでは無いでしょうか?前日お祭りで見てた山鉾が動いているところは子供も興奮します。

祇園祭山鉾(やまぼこ)巡行

山鉾建て(後祭)

18日からは、新たに山鉾を組み始はじめます。地域によってタイミングは異なるものの、だいたい山鉾巡行のあとからすぐに始まることが多いです。

ちまき販売(後祭)

再び21日から23日の宵山期間中、山鉾町で厄除けちまきを購入できます。山鉾によっては20日から購入できることもあります。(購入すると、山鉾に乗れることもあるそうです)

宵山(後祭)

21日の夕方から10基の山鉾に駒形提灯が灯され、北観音山・南観音山・大船鉾などの囃子方がある山鉾で祇園囃子が奏でられます。

基本的には前祭のように屋台露店や歩行者天国はないのですが、22日と23日にエコ屋台村が行われます。前祭と同様に、祭囃子を聞きながら楽しめるため、人が賑わいます。

山鉾巡行(後祭)

こちらも前祭と同様ですが、24日の朝から山鉾が烏丸御池を出発し、橋弁慶山を先頭に10基の山鉾と鷹山(唐櫃巡行)が御池通・河原町通・四条通を巡行します。いわゆる第二のみどころです。

祇園祭終盤

以上が、大まかな祇園祭の説明ですが、後祭は少し続き、狂言奉納や神事済奉告祭などさまざまなことが行われます。フルで楽しむ方は7月末までしっかり楽む方もおられます。神輿に供えられた団子が配られる千団子という神事もあります。もらった団子を食べると厄除けになるとも言われいます。

祇園祭の全体を通して

個人的な見解ですが、正直なところ屋台の出ているタイミングがお祭りとして一番楽しめると思います。一番人が賑わうときでもあるので、コロナ禍においては注意も必要かと思いますが、何よりもお祭り感が圧倒的に違います。地域のお祭や、そこそこの規模のお祭りに比べると、三大祭と言われるだけあって規模感だけでも楽しめると思います。

山鉾巡行についても、数や人もすごいので楽しめると思いますが、それ以外については正直お祭りと言うよりは準備期間的なところもあるので「準備も含めて楽しみたい!」という方などは楽しいですが「みどころ」とは言えない感じではあります。

山鉾巡行も地域のだんじり祭りなどもあるので、色々見方はあるのかなと思いますが、他の地域でもすごいのはあるかな〜という印象にはあります。ただ京都の町並みと楽しめるのは祇園祭しかありませんので、是非京都の祇園祭りを楽しんでみてください。

祇園祭を楽しむための前情報

ようやく祇園祭の全貌を説明できましたのでこれから祇園祭を楽しむための前情報を紹介していきたいと思います。

祇園祭は別名「鱧祭り」

7月の京都といえば「鱧(はも)」と言われるぐらい鱧が有名、鱧の骨をすべて抜いて刺し身にしてくれる人がいるとかいないとか。絶品の鱧を是非堪能してください。
せっかくなら京都の川床で鱧を食べられるお店を予約しておくのもいいかもしれません。個人的には昼間がオススメです。

川床で有名なお店
先斗町 魯ビン https://www.robin-kyoto.com/
鮎も美味しいです。

祇園祭期間限定の「しみだれ豚饅」

祇園祭の期間だけ販売される「膳處漢ぽっちり」のしみだれ豚饅は、あまり有名ではないですが祇園祭の際は、行列ができるほど人気です。豚肉、椎茸、山くらげなど大き目の具材が詰まっていて肉汁も豚まんの皮に浸み込むほど。特製ダレも表面に塗られていて一口目の皮から美味しく食べられます。

https://kiwa-group.co.jp/zezekan/

玉子出汁巻

御料理 井傳の前に出る屋台は、井傳さんだけでなく近隣の京料理のお店の料理人が集まって出店しているとのことで、ここのだし巻きは、だし汁の旨みがかなり効いていて、ふわふわでオススメです。

金魚サイダー

映える、いや映えるしかない飲み物。
期間限定では無いかもしれませんが、AWOMB(アウーム)の金魚サイダーは、金魚釣りしたあとに金魚を入れてもらう袋にサイダーが入っているもので、見栄えも良く祭りの雰囲気に合うためオススメです。

https://awomb.com/

以上がおすすめの前情報ですが、思い出したものから順番に書き足していこうと思いますので、徐々に増えていくかもしれません。

山鉾とは

最後になりましたが、山鉾(やまぼこ)というのが散々出てきてからの説明ですが、あまり聞き慣れない単語だと思います。なんとなく神輿みたいなものかな?というイメージですが神輿は、神様を担ぐもので用途としては全然違うものになります。神輿の場合は、神輿に人は乗れないですが山鉾は人が乗ったりもします。ようは神様に目印てきな用途になりますので違うのですが、人が引いたりしているので雰囲気は似てます。

だんじりや山車も同じ用途ですが地域によって呼び方が変わっているようです。京都の祇園祭の場合は山鉾となります。

以上で祇園祭スペシャルは終わりますが、今までと全然違う内容の記事になりますが、まじめに色々書いてみました。これからもこういった内容の記事を書きたいと思っていますので良ければ時々のぞいてみてください。