温暖化で国産のお米も食べられなくなるぐらいヤバい地球について考える

「氷河期がくるかもしれない」なんていう記事も書いてましたが、そちらはあくまで都市伝説、根拠もありますが想像の範囲が大きいのであまり現実味はありませんが、温暖化については現実なのでしっかり考えた方がいいでしょう。
単純に冬がなくなると思って頂ければ良いのですが、お米などはある程度気候が安定した涼しいぐらいの環境が無いと育ちませんし、冬が無い=雪がない=スキー場が無くなるということにも繋がります。それもそんなに遠い未来ではないという事。
無くなるものはお米やゲレンデだけではありません、様々なものが枯渇し、様々なことが変わってくると考えられますし、甚大な被害も想像できます。地獄のような世界です。
では、実際にどうなるのか、なぜそうなるのかを説明していきたいと思います。
温暖化のしくみ
まず、どのようにして地球が温まるかを説明します。
地球の表面は大気というものに包まれています。映画やアニメなどで「大気圏に突入!」というような表現を聞いたことがあると思いますが、その大気です。大気は、地球上にある窒素や酸素、二酸化炭素などの気体のことになりますが、この大気に含まれる温室効果ガスと呼ばれているものが原因となります。
太陽からの熱を受けて地球は宇宙に熱を放出していますが、この大気の中に温室効果ガスがあるおかげで太陽の熱を地球に留まらせて温めています。すべて放出すると地球の気温は-19℃になるらしく寒すぎますよね。それを丁度、バランスよく生活のしやすい温度に保つには多少の温室効果ガスが必要ということになります。
温室効果をもたらす気体は、主に水蒸気、二酸化炭素、メタン、フロン類で、なかでも二酸化炭素は大気中の約0.04%とわずかですが、もっとも温暖化への影響度が大きいガスとされています。つまり二酸化炭素が大気中に増えると、太陽の熱が宇宙へ放出されなくなり、地球の温度が上がってしまいます。
温室効果ガス
年間の二酸化炭素排出量は、全世界を足すと300億トン以上もあります。
先進国が途上国の3倍以上の排出量になっているため、ほとんど先進国の影響と考えられます。
温室効果ガスの約80%が二酸化炭素ですので、二酸化炭素の排出を減らせば温室効果ガスの割合も減らせます。
実際どのくらい温暖化進んでるの?
実際温暖化なんて実感してないし、まだ大丈夫なんじゃないの?と思われている方が多いかなと思いますが、深刻な進み具合で、すでに影響が出ていると考えらます。日本に関しても「熱中症」などもそうですし、影響はどんどん出ています。
世界の平均気温は、1981年〜2010年の間に0.75℃上昇しています。
日本においては、この120年間で1.26℃の上昇です。
たったこれだけの上昇と思われるかもしれませんが、様々な問題が増えています。
記憶に新しいと思いますが西日本豪雨など、局地的な集中豪雨がここ数年増えてきていますよね、これは温暖化により海面の温度があがることによって、多くの水分が大気中に蒸発し、大雨や猛烈な台風が発生するため起こっている災害になります。
たった0.75℃上昇しているだけでこういう災害が増えているとなると2℃3℃と上昇していくと、ほんとに人が生活できるのか・・・とも思いますよね。
さらに南極や北極の氷が温暖化により溶けていることからこの110年ぐらいの間で海面が19cmも上昇しているとされています。海面が上昇するといずれいずれ日本にも水害が増え、50センチ上昇すると単純に水没する地域も増えてきます。堤防を高くしたりウォール・マリアのように壁を作ることで耐えれるかもしれませんが1m上昇すると人類の殆どが生きれなくなると言われています。
100年後どうなるのか
ここでは、ざっくり100年後としていますが、100年後はさすがに生きてないからいいやと思われるかもしれませんが、100年後急になる現象ではなく、100年かけて変動するため生きている間も様々な問題が出てくることになるので、自分たちには関係ないとは思わずにご覧頂ければと思います。大体2100年ぐらいの予測になります。
それでは、様々な研究や調査で出来ている予測から。
2100年の世界平均気温の変化

社会の発展の仕方と対策の大きさに依存
科学的な予測にも幅があり不確かさはあるものの、これまでより圧倒的に上がる予想です。対策を講じた紫のグラフでも上がっています。
2100年の海面水位上昇

2100年には最悪の場合1メートルに達している予測になります。
1メートルはほぼローマが水に沈んでしまうレベル、日本でも多くの場所が水没する可能性があります。
温暖化による懸念事項
「洪水」「台風」「熱波」「食糧不足」「水不足」「生態系の損失」などが懸念されます。
すでに書きましたが、局地的な集中豪雨や台風など様々な影響がすでにでていますが、日本に限ったことではなく、途上国ではより台風の影響などが大きく、海面温度の上昇により、強力な台風などが街を襲うため、途上国の建物はすぐに崩壊してしまいすでに被害を大きく受けている国々もあります。
この先、より台風も協力になっていきますので、日本での被害もより大きくなってくると予測されます。
そういった影響で農作物や家畜にももちろん影響はしてきます。
2100年になった日本の環境状態をより具体的にイメージできる動画が環境省から公開されていました。
2100年未来の天気予報
温室効果ガスの排出量が最もすくなくなった場合と温室効果ガスの排出量が非常に高くなった場合のシナリオをご覧になれます。夏バージョンと冬バージョンがありますのでそれぞれご覧いただくとイメージがしやすくなります。
冬の方を見ていただくとわかりやすいのですが、CO2の排出量削減を目標を達成したとしても、冬場でも春のような気候になり、ゲレンデも人工雪になってしまっています。
削減ができても影響範囲は大きく、削減出来なかった場合のとおりになってしまうとお米すらできず、ゲレンデもなくなります。これが2100年の予想ということは2050年ぐらいでも近しいことが起こっていることも考えられます。
気候変動の影響の大きさを実感できますが、これはあくまでポップに伝えられていますが、もっとひどい状況になっていることが考えられます、経済的な損失もかなりあるだろうし農業にも少なからず影響もします、お米以外にも美味しい作物が育たなくなり、冬の寒さを利用して作られるようなものは、今のように気軽に物が買えなくなっている可能性もあります。
それだけではなく、やはり豪雨や台風の影響も大きくなるため、より人々は時代に順応していかないといけないと思いますし順応している可能性も高いですが、たとえ順応できたとしても苦しい生活になると思います。
気候変動に抗うには
上記の動画の内容をなどを見るとより身近に感じると思いますが、CO2を削減、温室効果ガスを削減できたとしても気候変動はとめられません、そうなってくると何をどうすれば良くなるのかを考える必要はありますが、とにかくCO2を減らすことは大事だと考えられます。
身近な生活の中でも出来ることはたくさんあります。
「ゴミを出さない」「不要なものを増やさない(買わない)」「ゴミの分別はする」「エコカーにする」「電気の消費量を減らす」「エアコンの設定温度を見直す」など身の回りの些細なことからでもできることがあり、さらには「緑を増やす」なども効果があると思います。むしろ「緑を大切にする」ぐらいがいいかもしれないですが、オフィスにある観葉植物や家で育てている植物など極力枯らさないようにケアしつつ緑を増やすというのは、微々たる影響かもしれないですが酸素をつくる植物は非常に重要だと考えらます。
もちろん各国に植林をし、植林された木々を枯らさず継続させる仕組みも必要になりますが、そういったことで酸素とCO2の折り合いがつけれるという話もあります。
例えば8.5億本植林すると、大気の1%が変わるとも言われています。
1兆本植林することで、気候変動に耐えられるという噂もあります、こちらは科学的根拠は無いものの、現実味がないだけで、可能性はあるかもしれません。
現に8億本植林しようとしている企業や10億本植林しようとしている国などもあります。すでにたくさんの植林をしている企業もあります。
日本ももっと植林するといいかもしれません、ビルの合間やビル自体にも気を植えてしまいアマゾンの本社のように緑の多いビルが増えるとより効果があるかもしれませんね。特にCO2の排出量の多い都会では、そういうことで環境に多少貢献する企業が増えてもいいかと思います。
気候変動を少しでも抑えるために
植林などは大きな企業や国が動くことに私は賛同するぐらいしかできないと思いますが、ちかくにある緑を大切にすることは誰でもできると思いますのでなるべく種から植物を育ててみるなど、すこしづつできることをしたり、ゴミを減らしたり、環境に優しい取り組みを心がけることはできるのでなるべく地球に迷惑をかけないようにしたいと思います。
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